2018/11/25 21:18


次回も、乞うご期待!と言っておいて、半年くらいぶりですいません。
せっかくこんな素敵な場所があるので、今後活用していこうと思っています。
GSのシングル盤を出していっています。
スパイダース、タイガース、テンプターズという三大グループサウンズ特集です!


『ザ・スパイダース/フリフリ*モンキー・ダンス』
65年発売。GSの幕開けを告げた、かまやつひろし作のデビューシングル。
有名な逸話ですが、ムッシュは遅刻したためジャケ写に間に合いませんでした。
(来たくなかったという説もあり)彼らしく微笑ましいエピソードですね(笑)
手拍子三つの独特な和ビートに、絡みつくような歌とギター、病み付きになります。
日本語詞が断然カッコいいと思う。(翌年の「フリフリ'66」は英語詞)
B面曲は、阿久悠の作詞家としてのデビュー曲。

ところで、僕がスパイダースに興味を持ち始めたのは、ついつい最近だ。というよりも、レコードにまた戻ってきたのも、ムッシュが亡くなった去年3月辺りにある。
"はっぴいえんど"が日本語ロックの原点とも言われているが、それ以前にこんな素敵なバンドがあったのだというコトは、青天の霹靂であった。個々のメンバーがそれぞれ活躍を続け、いわゆるショービジネス界で名うてとなったコトは敢えて言うまでもなく、それは"はっぴいえんど"を知った時の興奮にも似ていた。それで追っていくうちに過去へ過去へと遡って、日劇ウェスタン・カーニバルまで範疇になってしまう。その後の芸能界を牽引する渡辺プロ、ホリプロが揃い踏み、そんな芸能プロの力学も薬味としては面白い。
日本の芸能・音楽史が、明治維新後の歴史のような波乱に満ちた物語になってしまうコトは、大瀧詠一氏の"ポップス伝"で語られているところだ。

シングル盤に話を戻すと、スパイダース全シングル(ソロ除く)21枚中、10枚しか集められなかった。
特に初期は入手が難しいのですが、これからも挑戦し続けていこうと思っています。

●1. 「フリフリ/モンキー・ダンス」'65年5月10日発売(クラウン、田辺昭知とザ・スパイダース名義)
 2. 「越天楽ゴーゴー/トワイライト・ゾーン」'65年11月15日発売(ビクター)
 3. 「ノー・ノー・ボーイ/リトル・ロビー」'66年2月1日発売(フィリップス)
 4. 「青春ア・ゴー・ゴー/クライ・アンド・クライ」'66年3月10日発売(クラウン、田辺昭知とザ・スパイダーズ名義)
 5. 「ヘイ・ボーイ/ミシェル」'66年4月15日発売(フィリップス)
 6. 「サマー・ガール/なればいい」'66年7月1日発売(フィリップス)
●7. 「夕陽が泣いている/チビのジュリー」'66年9月15日発売(フィリップス)
●8. 「なんとなくなんとなく/ブーン・ブーン」 '66年12月25日発売(フィリップス)
●9. 「太陽の翼/空の広場」 '67年3月1日発売(フィリップス)
 10. 「バラ・バラ/ダンス天国」'67年4月20日発売(フィリップス)
●11. 「風が泣いている/君にあげよう」'67年7月15日発売(フィリップス)
 12. 「あの虹をつかもう/恋のドクター」'67年8月25日発売(フィリップス)
 13. 「いつまでもどこまでも/バン・バン・バン」'67年10月25日発売(フィリップス、オリコン4位)
 14. 「あの時君は若かった/もう一度もう一度」 '68年3月5日発売(フィリップス、オリコン6位)
●15. 「真珠の涙/赤いドレスの女の子」'68年6月5日発売(フィリップス、オリコン19位、スパイダース結成七周年記念シングル)
●16. 「黒ゆりの詩/ロックンロール・ボーイ」'68年9月5日発売(フィリップス、オリコン37位)
●17. 「ガラスの聖女/風はいい奴」'68年11月25日発売(フィリップス、オリコン50位)
●18. 「涙の日曜日/赤いリンゴ」'69年4月5日発売(フィリップス、オリコン44位)
 19. 「夜明けの二人/コケコッコー」'69年8月25日発売(フィリップス、オリコン84位)
●20. 「ふたりは今/友を呼ぶ歌」'70年1月25日発売(フィリップス、堺正章とザ・スパイダース名義、オリコン48位)
●21. 「エレクトリックおばあちゃん/いつわりの恋」'70年9月25日発売(フィリップス、オリコン67位)
(●印が入荷中)

ザ・タイガースは並びました。
テンプターズ、それから関連ソロ(ジュリー、ショーケン)なども出していく予定です。
次回も、乞うご期待!(ホントに!)