2018/06/07 16:31

アイドルとは「偶像」のコトである。
日本でいうアイドルとは「愛玩」でもあるかも知れない。
愛玩というと「家畜人ヤプー」なんかが思い出されるけれど、それに近い家畜的傾向をアイドルに感じるのであった。
70年代の牧歌的アイドルから、80年代の量産アイドルはシステム化され、90年代に入って集団によるアイドル時代になるとそれはもうなんだかアマゾネスとしか思えない部族化、僕にはお手上げなのでした。


そんな80年前後のアイドルのレコードが入荷しました。
浅野ゆう子さんは、最後にはトレンディドラマ化されてしまいましたが、74年アイドル歌手デビュー、キャッチフレーズは”ジャンプするカモシカ”(笑)です。70年後期にはディスコブームにのりセクシーバス路線、それから再評価も高い筒美京平の歌謡ディスコを経て、和ジャズ・ボッサまで辿り着く。和モノ・グルーヴィーを探してる方にはおススメです。

今回入荷の吹田明日香さん、「スタ誕」出身、なんでも85年の日航墜落事故で母親を亡くし一時芸能界から離れていたそう。(現在はキャスターなどされているそう)「二人はMagic」はオールディーズを模した歌謡曲となっています。
「沢木知子 / ドミノ倒しの純情」秋元康・作詞、唯一のシングルらしいのですが、この方の素性がまったく知れません。アルバムも出ているので、一応売り出そうとしていたのだと。なんだかうすら恐ろしいナ、芸能界て。

そんな消費の一形態だとしても、レコードという物が残っていれば、いつかどこかで再び(3回連呼!!!) 回生の機会があるのやも知れない。その時代、確かに彼女たちは、何かを夢見て、翻弄され、それでも芸能界で踏ん張っていたのだ。
その反対に消費者としてテレビのブラウン菅(死語ですな)を眺めていた僕ら、経年と共にいったいそこに何があったのか再考するというのも、何らかの意味があるコトなのかも知れない。
「あまちゃん」の能年玲奈(現、のん)ちゃんを見ていると、架空と現実が同居していて大変興味深いのだ。
次回も、乞うご期待!