2018/05/28 13:05

ああ儚きかな、活劇映画文化に付随する紙。
チケット券に始まり、ちらし、ポスター、パンフレット。
それらの文化も風前の灯である。ネットでちゃちゃと席取って終いである。
否、むしろもはや映画館まで足を運ぶってのも、なんだか気後れするご時世。
昭和の人間は、映画館へ行けばパンフを購入するもんだ。
それが300円、せめて500円までといった時代。それがいつしか千円に達する頃、映画館といったものも衰退していったように思える。
パンフを買って、家でそれを眺めて反芻する時代は終わった。
消費だけがサイクルを早め、大事なものはデータ化され、直ちに記憶に埋もれた。
こうして紙の感触も、一場面を切り取った劇中の思い出も、パンフに込められた映画への愛情も、再興するコトはもう無いのだろう。
思えば、パンフレット(プログラム)の役割は、監督演者の紹介のみならず、その紙面を構成する制作側のもう一つの物語だといえる。
70年代以前のパンフなどは、著作権も緩かったので映画館独自に発行され、映画によっては何種類ものパターンが生まれたりもした。
本編とはまた形を変え、紙による再構築、方法論で独自の表現がそこに生まれたのであろう。
だからといってノスタルジーに時間を費やす暇もない、というのも正論。
紙文化は消えていくのだろう。だから僕はそれを紙幣に変え(また紙にするんかいっ!笑)大事に持っていてくれる方に届けたいというのが、この先の目標です。
それは紙だけではなく、あらゆる形を止めたモノ、気持ちという見えないモノが姿を現した表現、その形態に敬意を払ってです。

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